日本事務器、クラウド型大学図書館情報システム「ネオシリウス・クラウド」販売開始
日本事務器株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:田中 啓一、資本金:3.6億円、略称:NJC)は、クラウド型の大学図書館情報システム「ネオシリウス・クラウド」を本日より販売開始いたします。今後3年間で50館導入を目標としております。
「ネオシリウス・クラウド」は、オンプレミス型(サーバ導入型)の大学図書館情報システム「ネオシリウス」の機能をそのままに、アプリケーション、運用サポートをクラウド型で提供するサービスです。クラウド型であるため、従来必要とされていたサーバにかかる運用費用及び管理者の工数削減に繋がるとともに、大学の教員や学生などの利用者に安定してサービスを提供することができます。さらに、利用者にとっては、大学が定期停電中でも学外からOPAC(Online Public Access Catalog、※1)の利用が可能となります。
これまで提供してまいりましたオンプレミス型の大学図書館情報システム「ネオシリウス」は、図書館利用者の利便性と、図書館からの情報発信機能の向上を実現させたOPACシステムとして、70館以上でご利用いただいております。
今回、販売開始いたします「ネオシリウス・クラウド」は、こうした実績をもとに、クラウド化することで、効率的な図書館業務管理と高度な図書館サービスを実現いたします。
販売価格は月額165,000円からで、低コストでの導入が可能です。
「ネオシリウス・クラウド」の特長は以下の通りです。
1.最新の大学図書館情報システム
標準機能内でOPACやMyLibrary、Emailサービスといった学生・教員向けサービス、また資料の受発注、目録データ管理、予算管理、貸出カウンター業務、ILL(Inter Library Loan、※2)などの業務機能を網羅しています。特に学生・教員向けサービス機能はファセット・ブラウジング(※3)やレビュー、ハイライト、新着アラート等の最新の機能群を備え、次世代のOPACサービスを提供いたします。また、自動書庫やRFIDシステム、ディスカバリサービス(※4)などとの連携機能もオプションで用意しています。
【OPAC Topメニュー】
【ファセット・ブラウジング機能】
2.クラウド型のサーバインフラ
クラウド型の仮想サーバインフラ(Linux)にてシステム運用します。使用しているデータセンターは日本国内に開設されております。BCP対応として(電源、空調、物理セキュリティ、ネットワークセキュリティ)の点において対策を講じています。また、将来は繁忙期の短期間のサーバ増強等にも対応できるサービスメニューを用意し、さらにフレキシブルな図書館システム運用を実現する予定です。
3.セキュアな通信を実現するVPNサービス
セキュアな通信で業務システムを利用するための「IPsec-VPN(IP Security – Virtual Private Network、※5)」に対応しております。「IPsec-VPN」により、業務系の全ての通信は暗号化され、途中経路のインターネット上で第3者がパケットを盗み見できたとしても判読する事ができません。また、「IPsec-VPN」の構築により、従来のオンプレミス型(サーバ導入型)と同等以上に学内の他システム(認証基盤、メールサーバ、ポータル等)や周辺装置(自動貸出返却装置、自動書庫等)と連携できます。
4.充実した運用サポートサービス
シリウスサポートセンターがきめ細やかな運用サポートサービスを提供します。サポートサービスには充実したバージョンアップが含まれており、「ネオシリウス・クラウド」のご契約期間中は常に最新バージョンにてシステムを利用することが可能です。また、クラウドインフラの中で自動的にバックアップを取得するサービスも含まれておりますので、これまで手間がかかっていたバックアップ作業を効率化できるとともに、事業継続性の点からも安心です。
「ネオシリウス・クラウド」の詳細情報
https://www.njc.co.jp/solution/education/education/neociliuscloud.html
以上
(※1)OPAC(Online Public Access Catalog)とは、オンライン経由でPCやスマートフォン、携帯電話から蔵書の検索が行える仕組みです。
(※2)ILL(Inter Library Loan)とは、図書館同士で資料の貸し借りを行ったり、文献の複写物のコピーを融通したりするサービスです。
(※3)ファセット・ブラウジングとは、検索結果一覧の画面に様々な切り口の検索条件をあらかじめ用意し、利用者は検索条件を選択することで検索結果集合を絞り込んでいくことができる検索手法です。
(※4)ディスカバリサービスとは、学術情報の入手に必要な検索コンテンツを全て集約してインデックス化することにより、単一のインターフェイスにて様々なコンテンツの検索サービスを提供することができるサービスです。これにより、OPACや各種データベースなどで個別に検索する必要がなくなります。
(※5)IPsec-VPN(IP Security – Virtual Private Network)とは、インターネット通信の途中での盗聴や改ざんなどを防ぐためのセキュリティ技術です。暗号化通信規格であるIPSecという技術を用いて、全ての通信を暗号化することで、専用線同等のセキュアな通信環境を実現することができます。
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