国立音楽大学 様

音楽大学での実績を評価いただきネオシリウス・クラウドをご導入。
図書館職員様一丸となり、ガイダンスや機関紙を活用しスムーズな OPAC 稼働を実現。

国立音楽大学様

 

お客様プロフィール

大学名 国立音楽大学
所在地 〒190-8520 東京都立川市柏町5-5-1
設立 1950年
学部 音楽学部(演奏・創作学科/音楽文化教育学科)
在籍者数 1,495名(2018年5月1日現在)
大学の教育的理念 1926年(大正15年)創立の「東京高等音楽学院」をルーツとし、1950年(昭和25年)に新制大学として発足した音楽大学。基本的理念は「自由、自主、自律の精神を以て良識ある音楽家、教育家を育成し、日本及び世界の文化の発展に寄与する。」として、幼稚園から大学院博士後期課程まで一貫した教育体制を提供している。
(公式サイト「大学の基本的理念」より抜粋)

(※数値は国立音楽大学「データ集、学生数」より抜粋)

国立音楽大学附属図書館について

蔵書冊数 約30万冊(うち楽譜13万冊、AV資料9万冊)
延べ床面積 4,221平方メートル
奉仕対象数 2,236名

(※数値は『日本の図書館 統計と名簿2017』(日本図書館協会刊行)より抜粋)

独自開発の図書館システム(LS/1)からネオシリウスへの移行について

国立音楽大学様(東京都立川市)は、2018年8月に独自システム「LS/1」から「ネオシリウス・クラウド」に移行されました。「LS/1」は国立音楽大学様の運用に特化したシステム。しかし、1990年代に開発してから時間が経過し、現代の環境に求められるインフラやシステム基盤面での改修が多く、維持管理に非常に手間やコストがかかること、NACSIS-CAT/ILL に対応していないことなどから次期システムの検討を開始。ハードウェアの寿命に縛られない「クラウド型」での導入を検討されていました。

決定から約1年をかけじっくりと移行に向けて取り組んだ

クラウド型のメリットを享受でき、かつ今まで大切にされてきた典拠データを維持活用できる。また、音楽大学や専門性の高い資料を収集している図書館への導入実績が多く、音楽資料に親和性が高いといった点から「ネオシリウス・クラウド」をご採用いただきました。
2017年10月からデータ移行の打ち合わせを始め、実際に利用者が使ったのは2018年9月から。システム決定から約1年をかけて、シリウスサポートセンターと共にデータ移行の仕様やカスタマイズ要件を整えていきました。カスタマイズのポイントは大きく2つ。一つは、詳細な音楽資料の目録に対応するための変換規則と拡張項目の設定。二つ目は、閉架式書庫からレシートを使って出庫するシステムの設定。この2つをクリアするため、打合せを重ねていきました。

稼働直後から OPAC を活用

稼働から一ヵ月後にお話を伺ったところ、「ずっと使っていたシステムからの切り替えなので、覚悟していたのですが、学生は大きな混乱もなくスムーズに使ってくれています。ただ、稼働したばかりなので新しい機能の使い方がよく分からないという声は多いですね」とのこと。その対策として、OPAC に関する10分間ガイダンスやテーマ自由の5分間ガイダンスを定期的に開催する、機関誌『ぱるらんど』に「新OPAC活用術!」の特集を掲載するなど、図書館員様が一丸となってご対応されていらっしゃいました。

 

※ガイダンス案内のページ クラス/ゼミ別にもそれぞれのテーマで開催

 

特に学生さんの場合、「OPAC でヒットしない=存在しない」と判断してしまう。それを防ぐために、ガイダンスやレファレンスでは「どのように検索すれば探しやすいか」を伝えるとともに、次から自力で探せるように教えることを心掛けているそうです。
そこで役に立ったのがネオシリウスの「マイブックシェルフ機能」。利用者個人のページによく使う検索条件や資料を複数登録しておける機能です。よく使うキーワードはそこに登録するよう指導しているなど、嬉しいお話も聞かせていただきました。

 

※譜面台に貼られた館内告知の様子

お客様のご評価

「クラウド型に変更してから現在まで、大きな問題なく順調に稼働している。以前は図書館システム専任の SE を常駐させていたが、それも必要がなくなり経費負担の軽減になった。また学生からは、演奏手段別の分類検索や特集リストの表示など、『OPAC が使いやすくなった』という声が寄せられている」とのご評価をいただきました。
「汎用項目や実行権限機能など、システムに拡張性があり、バージョンアップも一時費用なしで受けられるので、予算に左右されることなく新しいバージョンを使うことができる。また、ユーザ―要望が多い機能はそのバージョンアップに組み込んでもらえるので、今後、他の音楽大学とも情報交換し、音大図書館にとって便利な機能について要望を提案していきたい」とのお話もありました。

 

※取材日程 2018年10月19日
※本事例中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞および製品名等は、閲覧時に変更されている可能性があることをご了承ください。