学校法人中西学園
名古屋外国語大学・名古屋学芸大学図書館 様

クラウドへ移行したことで負荷の高かったサーバー運用がなくなり、大学図書館職員の業務効率化を実現

学校法人中西学園 名古屋外国語大学・名古屋学芸大学図書館 様

お客様プロフィール

中西学園は、愛知県内に2つの大学、1つの幼稚園、3つの専門学校を運営する学校法人です。建学精神 「人間教育と実学」を通じた、地域社会における文化の創造・発展と人類福祉の向上に貢献し得る人材養成を使命としています。今後の国際化社会に対応するため、「高度化=教育・研究の質的充実」「個性化=特色ある教育・研究」「活性化=自己点検・評価による教育・研究の向上」を基本方針に、新たな学校法人像を追求しています。

ポイント

  • クラウドサービスにより図書館職員をサーバー運用から完全解放
  • 情報発信ポータル機能が同学における読書推進の取り組みに貢献
  • シリウスサポートセンターが日々の図書館業務を支援

運用負荷が高かった図書館内でのサーバー運用

学校法人 中西学園は、昭和20年創立の「すみれ洋裁学院」を母体に、名古屋外国語大学・名古屋学芸大学・菱野幼稚園・名古屋ファッション専門学校・名古屋栄養専門学校・名古屋製菓専門学校の6校を運営しています。

このうち名古屋外国語大学は、1988年4月に中部地区唯一の外国語大学として開学、2018年4月に創立30周年を迎えました。世界に通用するグローバル人の育成を意識しつつ、各学部各学科で特色あるカリキュラムやプログラムを展開しています。

一方、名古屋学芸大学は、2002年4月に「人間教育と実学」という建学精神に基づき、管理栄養学部、メディア造形学部の2学部で開学し、2005年4月にヒューマンケア学部、2018年4月には看護学部を開設し、地域に学び、人を支えて、世界にはばたく人材の育成をめざしています。

名古屋外国語大学・名古屋学芸大学 図書館は、両大学の学生が利用する図書館です。2011年、同図書館では2013年の図書館情報システム更改を見据えて、次期システム選定調査に入りました。システムへの要望は大きく2つあった、と名古屋外国語大学・名古屋学芸大学図書館 専門員(司書) 八鳥 麻子氏は語ります。

「1つ目はWeb OPACであることです。それまでOPAC専用機であったため、利用者は図書館でしか本を探せませんでした。次期システムではWebブラウザで蔵書検索できるWeb OPACの導入を考えました。2つ目はサーバー運用の負荷軽減です。従来の図書館システムは専用のサーバーを構築し、サーバーの運用を図書館職員が行っていました。システム専任者がいない中での運用は難しく、システムに不具合が生じた時の障害対応やバックアップなどのメンテナンス業務など図書館員への運用負担が課題でした」

唯一のクラウドサービスだった「ネオシリウス・クラウド」を選択

具体的に、同図書館は3つの製品・サービスを選定候補に挙げたといいます。その中で最有力に浮上したのが、日本事務器の大学図書館情報システム 「ネオシリウス・クラウド」でした。Web OPACの実現はもちろんのこと、選定した大学図書館情報システムの中で唯一のクラウドサービスでした。名古屋外国語大学・名古屋学芸大学図書館 専門職員(司書)東槇 典子氏は、当時を次のように振り返ります。

「個人ページ機能や情報発信ポータル機能があって、利用者サービスや図書館からのメッセージ発信を充実させることができると思いました。日本語・英語・中国語・韓国語という4ヵ国語対応も、外国語大学を擁し、留学生の多い本学に合っていました。また、クラウドサービスなので、バージョンアップが自動的に、それも無償で行われるというのも魅力的でした」

学内の情報セキュリティの管理・運用を担当する電算システム室も、図書館情報システムのクラウド化に前向きでした。学校法人 中西学園 法人事務局 電算システム室 課長 瀬戸口 長氏は次のように語ります。

「機微な個人情報を取り扱わない図書館情報システムはクラウド化に適していました。日本事務器殿からはIPsec-VPNを利用したクラウド環境へのセキュアなアクセス手段をご提案いただけたのも大きなポイントでした。

また、当時は東日本大震災の直後で、関東の大学図書館が計画停電対応で苦慮していることが伝わってきました。BCP対策としてもクラウド化は有効だと考えたのです」

サーバー運用からの解放を実現、読書推進の取り組みにも貢献

システム刷新にあたり、データコンバート作業が発生しましたが、日本事務器が終始主体的に動いて導入プロジェクトをリードしたこともあり、スムーズに進みました。2012年4月の導入プロジェクトキックオフ後、同学教務システムやLDAPシステムとの連携など若干のカスタマイズも経ながら、翌年3月頭には予定どおり移行が完了。新年度からの図書館業務もほどなく軌道に乗りました。

それから6年。同図書館に「ネオシリウス・クラウド」はすっかり根づきました。代表的なのが情報発信ポータル機能の活用です。館内で展開されるテーマ展示コーナーと連動した書籍案内、“~読んで、書いて、つながろう〜”をテーマに優秀な読書コメントを選ぶ「NUFS&NUAS読書コメント大賞」の告知・発表など、同学における読書推進の取り組みに貢献しています。

八鳥氏は図書館業務での導入効果を次のように語ります。

「一番大きいのはサーバー運用から解放されたことですね。日常、本来業務以外のことを何も考えなくていいのは本当に楽です。また、定期的なハードウェアの調達やそれにまつわる手続き業務もなくなりました」

ネオシリウス・クラウドのメリット

東槇氏は、日本事務器が提供する「シリウスサポートセンター」をよく活用しているそうです。

「例外的なケースをこのサービスでどう扱えばいいかなど、疑問が生じたら問い合わせています。迅速に回答が返ってくるので助かっています」

今後、学生たちにとってさらに身近な存在になり、研究テーマに出会うヒントを提供していきたいと抱負を語る八鳥氏らの司書活動を、「ネオシリウス・クラウド」が支えています。

 

※取材日程 2019年7月23日
※本事例中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞および製品名等は、閲覧時に変更されている可能性があることをご了承ください。