NJCブックトラックについて、フェリス女学院大学 附属図書館様にお話を伺いました。
■大学プロフィール
◆フェリス女学院大学
所在地:(緑園キャンパス)〒245-8650 横浜市泉区緑園4-5-3
設立:1965年
学部:文学部、国際交流学部、音楽学部
学生数:2,624名(2018年5月1日現在)
(※数値はフェリス女学院大学 公式ホームページ「大学案内、学生数」より記載)
◆緑園本館
蔵書冊数:図書 約31万冊/雑誌 約3,900タイトル
延べ床面積:5140平方メートル
奉仕対象数:3,226名(2館計)
◆山手分館
蔵書冊数:図書 約3.6万冊/雑誌 約300タイトル
延べ床面積:255平方メートル
(※数値は『日本の図書館 統計と名簿2017』(日本図書館協会刊行)より記載)
「フェリス女学院大学は、時代に先駆けて「キリスト教の信仰に基づく女子教育」を志した創立者メアリー・E.キダーの建学の精神を教育の基本方針となし、フェリス女学院の長い歴史の中で育まれてきた教育理念「For Others」を実践し、真理と平和および人類の福祉に寄与するとともに、新しい時代を切り拓くことができる豊かな教養および芸術的・文化的素養を身に付けた女性を育成することを教育の目的・使命としている。また、2002年から行っている読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」でも有名。読書会や講演会・上映会だけでなく学部と連携した展示やコンサートを開くなど精力的に活動を行っている。」(フェリス女学院大学 公式サイト「教育目標・方針」より引用)
参考URL:
フェリス女学院大学附属図書館OPAC:https://www.library.ferris.ac.jp/
読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」:
https://www.library.ferris.ac.jp/dokupuro/
■インタビュー概要
NJCは「ネオシリウス/ネオシリウス・クラウド」をご導入いただいたお客様に感謝の気持ちを込め、十文字学園女子大学様、キハラ株式会社様、当社で共同製作を行いました「NJCオリジナルブックトラック」を、2015年より贈呈しております。(「NJCオリジナルブックトラック」の制作過程はこちらの特設ページをご覧ください)
今回は、フェリス女学院大学 附属図書館の緑園本館で係長を務めていらっしゃる金沢様に「ネオシリウス・クラウド」及び「NJCオリジナルブックトラック」についてお話を伺いました。
● まず初めに、フェリス女学院大学附属図書館様の特長を教えてください。
ーテーマ展示に力を入れています。図書館だからと堅いイメージのものばかりでなく、学生に興味を持ってもらえるような展示を心掛けています。
AVの特集はどれも人気があって、現在はハロウィンをテーマにしたものを紹介しているところです。書籍の場合、1冊の本を3人で見ることはありませんが、ビデオだと複数人で一緒に見るという利用をしているようです。
夏にホラー特集を行ったところ、AVブースから複数名の悲鳴が聴こえてきて、他の利用者がクスっと笑ったりしていたのを見かけた時は嬉しい気持ちになりました。
● 2018年春にネオシリウスのオンプレ版からネオシリウス・クラウドへ更新されましたが、いかがでしょうか。使い勝手などに変化はありましたか?
ーサーバリプレイスの話が持ち上がる頃、ちょうど大学全体が使用システムをオンプレからクラウドに変更している過渡期だったので、それほどクラウドへの抵抗がありませんでした。タイミングが良かったです。法人本部には、クラウドに切り替えることによるコスト面での優位性もアピールしました。
まだ移管して短い期間ですが、実際、クラウドに変更したメリットを感じています。本学は図書館以外に言語センターと学院資料室でも同システムを使っているため法定点検による停電などの際、影響範囲が大きくて大変でしたが、今はその心配が無いので助かっています。
● 光栄です。このたびブックトラックをお贈りさせていただきましたが、反響などございますか?
ーはっきりとした赤を基調としたデザインがとても目立ちますし、使い勝手としても軽くて実用性が高いことから、良いものをいただいたと思っています。自館だとコスト面などからどうしてもデザインまで凝ることができませんし、ブックトラックは何台あっても困るものではないので。
ブックトラックは主に2階の特集展示などで使用しています。今はちょうど夏休みに行った学生による選書ツアーの展示で活躍してもらっています。
展示などが無い時は、日々の業務でも使用しています。小回りが利いて便利なだけでなく、デザインがかわいいので、気分が和みますね。
●色々な場面で使っていただいてるんですね!ありがとうございます。逆にNJCやネオシリウスへのご要望はございませんか?
ーサポート対応が的確なので助かっています。また、バージョンアップの度に割と希望が叶えてもらえているなと感じています。意識していなかったような部分のバージョンアップもあるので、業務を見直すきっかけにもなります。
当館は、ネオシリウスを使う前、他社さんのシステムを利用している時代からずっと「今までのやり方に執着するよりは、システムの改変に合わせて業務を変えていこう」というスタンスを取ってきています。商用システムは他ユーザー様の意見を集約した結果、基本的に改良されていると考えるからです。実際に運用の方を変更した方が色々スムーズに行ったという実績があるから、そうできるのかもしれません。
●図書館業務の運用も日々改善されているのは、本当にすばらしいと思います。今後、大学図書館にはどのような変化があると思われますか?
ー最近はインターネット上で得られる情報も増えていることから、図書館側の来館者数、利用率などが下がっているのが悩ましいですが、色々工夫して頑張っているところです。レファレンスだけでなく、アクティブラーニングに代表されるような学習そのものの補助など、図書館に求められるサービスは多岐に渡るようになりました。今までと違って、書籍のみならず、音声・映像データ、データベース、ディスカバリーサービスなど、取り扱う資料の種類や量も変わっています。
その反面、図書館予算の減額や増税の影響で使える金額は減ってしまっているのが現状としてあります。データベースの価格はどんどん上がってきて、取り扱うサービスも増えているので、サービスレベルの維持管理が大変ですが、何とか利用者への利便性は向上し続けられていると思います。
ネオシリウスのオプション「BOOKデータASPサービス」はクラウド特典として3年間無償。導入しようか迷っていた時、担当営業の方から「図書館サービスの提供方法は色々変わってきているので、今、無償で試せることのメリットを享受されてはどうか」と背中を押してもらいました。実際に使ってみて、OPACに目次や簡易あらすじが入ったことにより、学生さん自身の使いやすさもそうですが、職員のレファレンスにも役立っていると感じます。
金沢様はこちらの心をほっと安心させてくださるような笑顔と、柔らかな物腰の素敵な方でしたが、お話からは、常に変化する状況に鋭く目を配り、業務改善を積極的に図られている姿勢が伝わってきました。
私どもも職員さんのそうした奮戦に少しでもお力添えできるよう、精一杯知恵を絞り、システムやサポートに反映させて参りたいと思います。
金沢様をはじめ、お忙しい時期に温かく迎えてくださったフェリス女学院大学附属図書館の皆様、本当にありがとうございました。
※ 取材日 2018年09月26日
※ 本事例中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞および製品名等は、閲覧時に変更されている可能性があることをご了承ください。
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