2019年11月12日(火)~14日(木)に開催された第21回図書館総合展のポスターセッションについて、千葉敬愛短期大学図書係様へ日本事務器賞の授賞式を行いました。
▼学校概要
学校法人千葉敬愛学園千葉敬愛短期大学
昭和25年(1950年)に教育科単科の大学として設立した、小学校教諭、幼稚園教諭、保育士を養成する短期大学である。
「敬天愛人」という建学の精神のもと学生一人ひとりに向き合い、地域社会からの信頼を築いてきた証として「就職内定率100%」を達成している。2020年には創立70周年を迎え子ども一人一人の個性を理解できる温かな人間観を醸成するため、実習・模擬授業等に力点を置き“実践的な学修“を実施している。
▼大学ウェブサイト
https://www.chibakeiai.ac.jp/
▼メディアセンター様で授賞式をニュースにしてくださいました
https://www.chibakeiai.ac.jp/education/mediacenter/media-news/20191223_news_18659/
▼選定理由
発足からまだ2年という短さの千葉敬愛短期大学図書係様ですが、その間に企画・実行してきた内容を「7つの挑戦~千葉敬愛短期大学 図書係2年間の軌跡~」としてポスターにまとめられていました。ポスターの7つの挑戦内容の中にある書籍原作の映画を図書館の2階視聴覚エリアで上映し、原作本や関連本を紹介する「シネマトーク」や、学生の多くが将来幼児教育に関わるからこその「読み語り(=読み聞かせ)」の練習は独自性や新しさを感じました。また、図書係の活動内容や、おすすめ書籍の掲載をするニュースレター「Read→Lead」は普段図書館には来ない学生にも配布を行うなど、図書館の利用を促進しようとする積極的な活動であり、活動の写真とともに紙面を埋めつくす文章から、このポスターを作成された学生さんと、そのバックアップをする図書館職員の方々の熱い想いを感じました。
2017年に行われた全国大学生協連合会の調査では「全く本を読まない」と回答した大学生が初めて5割を超え、その後も同様の状況が続いています。私たち日本事務器は大学図書館情報システムのサービス提供・その他ICTサービスの側面から、本とお客様がつながることを支援するとともに、図書館コミュニティを盛り上げ、日本の読書環境をより良くしたいと考えています。
今回、千葉敬愛短期大学図書係様の「人(図書係)を通して本を知る(普及させる)」ための7つの活動は、まさに『人が本を作り、本が人を作る』という私たちの想いとリンクし共感するものがあり、出展者賞の贈呈をする運びとなりました。
▼日本事務器賞授賞式
2019年11月18日(水)、千葉敬愛短期大学メディアセンター「えほんのもり」にて、千葉敬愛短期大学様の皆様にご参加いただき、日本事務器賞の授賞式を行いました。
【千葉敬愛短期大学 ご参加者様】
学長 明石要一様
副学長 吉村真理子様
学生部長 大野雄子様
教授 岡崎裕美様
准教授 久保木健夫様
特任准教授 沼倉徹様
専任講師 齋藤めぐみ様
村瀬瑠美様
図書館職員の方々
事務職員の方々
図書係 細野幸弘様
青柳潤弥様
奈良千聖様
中村綾香様
小澤優揮様
伊藤菜奈子様
▼ポスターセッションへの挑戦の経緯
図書係は、学生部の委員会活動の一環として活動するグループです。本を身近なものにしたい、本を通じて心を豊かにしてほしい、学生全員を巻き込みたい、読書の輪を広げたい、本好きの子供を育ててほしい…等々の、”本”に熱い想いを持つ39名で構成されています。
学生生活2年間という短い時間の中で、頑張った成果を形にしたいという思いから、2019年に初めて図書館総合展へ参加することにしたそうです。
▼図書係の皆様へのインタビュー
Q1. 図書係の活動で大変だったエピソードを教えていただけますか?
A1. 活動に対して積極的になれないメンバーをどうやる気にさせ、どのように共通認識を持たせるかに悩みました。所属しているメンバーは39人いますが、積極的なメンバーに負担が集中してしまいがちです。今回のポスターセッションには皆で挑戦すると決めたので、せっかくなら良いものを作りたいという気持ちで色々と頑張りました。
Q2. 活動に積極的になれないメンバーに対して、具体的にどんなことをしたのですか?
A2. 図書係の活動をチームでのシフト制にして役割分担し、各チームのリーダーからメンバーに「ホウ・レン・ソウ」をしてもらうボトムアップ型の体制に変えることにより、意識改革を行うことで共通認識の向上をはかりました。
Q3. 活動をする上でのこだわりを教えていただけますか?
A3. 『やりたいことは実践する』。例えば、メンバーがやりたかったビブリオバトルやニュースレターを一から企画・開催して図書館に来てもらう仕組み作りを行いました。
また、「人(図書係)を通して本を知る(普及させる)」を使命として発足した係なので、人手を使った、あえて手間がかかる方法を選ぶこともあります。文化祭でビブリオバトルを行い、学生以外の地域の方にも図書館を認知していただき、その後の利用に繋げたり、作成したニュースレターを掲示するだけでなく、講義が始まる前に学生に手渡しで配ったり。とにかくより多くの学生の目に触れるようにこだわりました。
Q4. これからの図書係の活動について、どんなことを考えていますか?
A4. 今まで2年生が中心となって活動してきたことを1年生に引き継いで、この活動を継続させてほしいと思っています。来年度から新しいメンバーが増えてからも、今までのようにメンバーのやりたい挑戦を一から企画・開催をして『0から1の発想術』にて新しいチームを作り上げていきたいと思います。
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