大同大学 様

スムーズな学内コミュニケーションを支援する学生ポータルサービスを構築

2007年に「CampusAvenue教務サービス」を導入、学生へのサービス向上・業務効率の標準化を実現。昨年は「シラバス」「ポータルサービス」も連携させさらに魅力あるICT環境づくりをめざしています。

導入の背景・経営上の課題

質の高い大学運営をめざして新システム導入を決断。

中部産業界30余社のバックアップで1964年に設置された大同大学様(2009年に大同工業大学から改称)では、名古屋市内に位置する都市型キャンパスに「工学部」「情報学部」の2学部を構え、日本の“ものづくり”を支える実践的な技術者を育成しています。

大同大学様では、2006年から新たな教務システム導入の検討を始めました。その理由を副学長の井上茂樹氏は次のように説明します。

「最終目的は、『質の高い大学運営』です。少子化を受けて大学間の競争が激化するなかで、学生サービスの向上は必須の課題となっています。そのためにも、複雑かつ一定の時期に集中する履修業務にかかわる職員の負荷を削減させること、また、学生が必要な情報をいち早く提供することが必要と考え、新システム導入に踏み切りました。」(井上氏)

NJCを選択した理由

教務サービス導入時からのソリューション力と信頼性を評価。

大同大学様は、2007年の稼動に向けて教務システムの比較検討を進めました。最終的にNJCを選定したポイントは「ソリューション力」だったと井上氏は評価します。

「今回のシステムは、単に業務の効率化を達成すれば良いというものではなく、大学運営全体の最適を見据えて、拡張性はもとより、セキュリティやハードウェアも含めた総合的なソリューションを求めていました。我々の要求レベルに最もマッチしたのが、NJCの提案だったのです。」(井上氏)

そして、2007年4月にNJCのCampusAvenue教務サービスが稼動しました。「CampusAvenue」は、教学系機能とポータル機能を融合させたWebシステムであり、そのコアとなるのが教務サービスです。教務サービスは、カリキュラム・時間割などの授業管理から成績管理、学籍情報管理、履修管理などの機能を提供。さまざまな情報の一元管理を実現し、教職員間の情報共有を図ることができます。学生にとっても、簡単に履修登録ができるようになり、便利で快適な学生生活に貢献します。

教務サービス導入後も、大同大学様は学生サービスの強化に向けて順次システムを拡張し、パートナーとして引き続きNJCが選ばれました。その理由を「CampusAvenue教務サービスとの融合性やサポート実績を評価したからです。」と説明されるのは、教務室室長の児玉鉄男氏です。

「2008年には、学生カルテシステムを導入し、教員による学生支援機能を強化するとともに、シラバスシステムの導入による一連のシラバス作成・公開業務のフロー化を実現しました。さらに、2009年には、学生向けポータル(PC版)を導入することで、学生呼び出し・休補講情報などの情報をリアルタイムで個別学生ごとに提供する機能を追加し、さらなるサービス向上を図りました。」(児玉氏)

導入時の工夫や苦労など

システム上の運用ルールと学内での調整・合意づくりに注力。

新システムを導入するにあたって、課題は大きく2つありました。1つめは、運用ルールの策定です。児玉氏は当時の苦労を次のように振り返ります。

「まずは学内でのさまざまな運用ルールの調整・決定に苦労しました。カリキュラムの設定や入力の順番、権限設定など、システム上でできることを誰がどうやってつくり、どう運用していくのか。業務の一元化、属人化の排除などの業務改革と伝統的なルールを秤にかけて、学内のさまざまな部署・関係者との調整を重ねながらシステムの運用方法を決めていく。これには長い時間を要しました。」(児玉氏)

また、システム面ではハードウェアとソフトウェアの適切なチューニングに注力しました。2007年の教務サービス導入時には、春と秋に集中する履修登録時に限られたリソースでの運用を検討・対処し、さらに、2009年のポータルサービス導入時にはその精度をさらに高めました。そこでのNJCに対する評価を井上氏に伺いました。

「負荷分散装置やOSの詳細にまで至る最適化を、将来のネットワーク拡張を見据えながら実施する必要があり、NJCはソフトウェア開発だけでなく、サーバやネットワークに至るまで、専任体制を敷いて対応してくれました。これによって、関連システム全体にわたる最適化ができるようになりました。」(井上氏)

導入後の効果

教育面・業務面の両面から人材育成をサポートする仕組みを構築。

まず、教務サービスの導入によって、履修管理をはじめとする職員の負荷が大幅に軽減したほか、学生に履修登録のリアルタイムチェック機能などを提供することにより、必修科目の履修漏れの防止や卒業判定シミュレーション機能の提供などサービスの向上を図ることができました。
また、大同大学様が注力している「実践的な“ものづくり”人材の育成」を教育面・業務面からサポートするという効果も表れつつあります。

「2009年にポータルサービスを構築したことによって、授業をはじめ学生生活に必要な情報がリアルタイムかつ確実に学生に行き渡るようになるとともに、学生の情報をはじめとするさまざまな情報が、教職員間で共有できる仕組みが構築されつつあると思います。実際の『導入効果』については、人材育成の観点からは数値などで計りづらいですが、利便性の向上という意味では、学生や教職員から評価の声が上がっています。」(児玉氏)

今後の展開

学生に対し、見やすい形での「マンマシン・インタフェース」を提供。

2009年10月からは学外からアクセスできる環境の本番運用が始まりました。また、今後、携帯電話から「いつでも・どこでも」情報提供ができるインフラ環境も整備する予定です。こうした取り組みを通じて、タイムリーかつスピーディなサービス提供を図るとともに、自宅や学外でも学生が安心して学業に専念できる環境づくりを進めています。

ただし、こうした仕組みを確立するためには、「見やすい形でのマンマシン・インタフェース(人とパソコンが情報をやりとりするための入出力装置や仕組み)が充実していることが肝要」と児玉氏は語ります。

「パソコンや携帯電話は日進月歩で進化し、表示や操作技術も高度になっています。そのなかで、家電のように誰でも使えるよう、ユーザビリティを追求し続けてほしいと思います。」(児玉氏)

また、昨今では大学改革に伴って大学制度が大きく変化し続けており、私立大学は柔軟かつ迅速に対応していくことが求められます。こうした状況のなか、NJCに期待することを伺いました。

「これからの大学における変化として、学部・学科組織の改編やカリキュラムの改編は避けて通れません。NJCには、大学改革や改編に即応できるパッケージシステムを引き続き開発・サポートしていただくとともに、これからも大学運営の最適化を見据えたアドバイスや提案を期待しています。」(井上氏)

プロフィール

大同大学様

所在地 滝春校舎  名古屋市南区滝春町10-3
白水校舎  名古屋市南区白水町40
創立 昭和14年(大同工業学校)
昭和39年に大同工業大学、平成21年に大同大学へ改称
学部 工学部 機械工学科・総合機械工学科・電気電子工学科・建築学科・都市環境デザイン学科
情報学部 情報システム学科・情報デザイン学科
大学院 工学研究科・情報学研究科
学生数 学部学生数 3,193名
大学院学生数 99名

大同大学は、「創造と調和」を教育理念に掲げ、先進的な研究機関として、また実践的な技術・知識と豊かな人間性を備えた人材を育成する教育機関として社会に貢献する歴史ある大学です。
教育重視の方針のもと、すべての授業の公開を宣言した「授業憲章」を定める一方、教育目標、人材養成目標に基づく「標準教育プログラム」を学科ごとに明確に定めた教育を実践することによって、産業界を支える人材の育成教育に力を注いでいます。