プール付き温浴施設 かすかべ湯元温泉 様
大規模な温浴施設にも柔軟に対応する「湯~ランド」が要望にぴたりと合致。独自に必要な機能はカスタマイズにより、きめ細かく対応しました!
「かすかべ湯元温泉」様
所在地:春日部市下大増新田66-1
創 業:1996年
埼玉県東部エリアの春日部で営業している「かすかべ湯元温泉」様は、関東でも希少な存在である肌に優しい塩分の無いアルカリ性100%天然温泉が湧出する温浴施設です。
1,200台が収容できる駐車場のほか、1階の大きな吹き抜けや大浴場、大広間を持つ食事スペース、本格的な25mプールもあるテルメ・プールゾーンなど、大規模な設備を有しています。
テナントも充実しており、フィットネスジムや岩盤ヨガ、岩盤浴など、温泉と併せて健康を増進しリラックスできる施設が揃っているところも特徴です。
「かすかべ湯元温泉」様は、従来のシステムをリプレイスして、施設の規模に適したシステム「湯~ランド」を新たに導入しました。
「タッチパネル式POSシステムの使いやすさと、画面レスポンスの速さが決め手でした。スタッフの利便性が向上しただけでなく、釣り銭受け渡しのミスが激減したのは予想以上の効果でしたね。システムの安定性も高く、繁忙期でも障害によるオーダーストップの不安が無くなったのは何よりです!」
導入の背景・経営上の課題
従来システムが老朽化し修理コストも増大
1996年にオープンした「かすかべ湯元温泉」様は、関東では希少な存在である塩分の無い温泉を自家源泉に有する大規模な温浴施設です。同施設ではオープンから約15年間、精算・売上管理などを同一のシステムで利用していました。しかし様々な問題からシステムの刷新を決断しました。その当時のことを振り返り、同施設でシステムを担当する副支配人の佐藤修一氏は次のように話します。
「当時、導入していたシステムは、サウナやスーパー銭湯といった比較的小規模な施設に向けたシステムでした。もちろん、プールのある大規模な当施設向けにカスタマイズしていましたが、それでもデータ収集能力が低く、もう少しデータを細分化して分析できるシステムを望んでいました。そこで2013年に前システムの更新時期が訪れることから、そこに向けてシステム刷新の検討をし始めたのです。それが2012年に入った頃のことです」
そのほか、同施設で運用している従来システムはハードウェアが老朽化しており、トラブルによる修理コストが増加しているといった問題も生じていました。そこで、同施設が抱えていた課題を解決するために、新規システム導入の検討をすることとなったそうです。
NJCを選択した理由
操作性が良く施設のキャパシティにも適合したシステム
3社のシステムを比較したところ、NJCが展開している「湯~ランド」がもっとも「かすかべ湯元温泉」様のニーズに合致したものだったといいます。
「他2社のシステムはやはり従来と同じ小規模施設向けで、『湯~ランド』がもっとも当施設のキャパシティに合致しているシステムでした。『湯~ランド』は他の同規模の施設に導入している実績も数多くあるので、これなら安心して運用できるなと考えました。またそれと同時に、“スタッフが使い勝手が良いと感じるシステムが一番”と考え、3社のPOSシステムを当施設に持ってきていただき、実際の使用感をスタッフからヒアリングもしました。3社で比較して、『湯~ランド』のPOSシステムの反応速度がもっとも良かったのも決め手のひとつになりましたね」
それに加え、実際に「湯~ランド」を運用している他の施設を見学して最終確認。2012年秋には「湯~ランド」の導入を決定しました。
導入時の工夫や苦労など
不足している機能はNJCと一体になりカスタマイズ
導入決定から本格運用がスタートするまで、同施設では半年以上の時間をかけてじっくりと「湯~ランド」をカスタマイズしていきました。
「『湯~ランド』には当施設が運営していく上で不足している部分もありましたので、そこはNJCさんのプログラマと一体となりカスタマイズしていきました。例えば、当施設には温浴施設とフィットネスジムとでそれぞれ別の会員システムがあります。そこで複数の会員制度をシステムで使えるよう改修したほか、ファミリーなどグループで来館されたお客様の場合には代表者が一括で精算できるようにもしました。また、現金決済をしていたテナントもありましたので、そのテナントも含めてバーコード精算ができるよう全館を『湯~ランド』のシステムで一元化していきました。ただ実際、当施設でシステムのことがわかるのは私を含めて2名しかおりません。そこで他システムとの連携ノウハウを豊富に持つNJCさんと私たちとがひとつのチームになることで、『湯~ランド』導入までを円滑に進めていくことができました」
また、「かすかべ湯元温泉」様のスタッフにとって、もっとも大きな変更点はタッチパネルのPOSシステムを導入したことでした。従来のシステムではPC POSとクレジットカード決済端末が連動していませんでしたが、クレジットカードの決済がPOSシステムに一体化されたことで、「オペレーションのミスがなくなりました」と佐藤氏は話します。
そして2013年5月の休館日に、「湯~ランド」へのシステム切り替えを実施することが決定。それまでの間、バックルームの一角に仮設置環境を構築して、フロント担当者をはじめテナント担当者にも営業中と同様な形で練習を行っていきました。「PC POSよりもタッチパネルPOSのほうが見た目にも分かりやすいので、スタッフの間でもほとんど戸惑いはありませんでしたね」
「湯~ランド」がスタッフにとって使いやすいことも魅力のひとつ
導入の効果
釣り銭受け渡しミスをゼロにしたPOSシステムには予想以上の効果を実感
こうして「かすかべ湯元温泉」様では、2013年5月から「湯~ランド」の本格運用がスタートしました。
「『湯~ランド』を導入して、従来のシステムで抱えていた課題はすべて解消することができました。さらに予想以上の導入効果もありました。それは釣り銭の受け渡しミスを大幅に削減できたことです。以前は月に数万円の誤差が発生することもありました。しかし『湯~ランド』のPOSシステムは自動釣り銭機と連動しているので、毎月の誤差がほぼゼロになっています」
それともうひとつ大きなメリットがあるといいます。それは飲食オーダーシステムのトラブルが無くなったことです。従来のシステムではオーダー数が増える繁忙期になると負荷がかかり過ぎ、オーダーシステムがしばしばストップしていました。そうなるとオーダーシステムを復旧させるまでの間、手書き伝票で対応することとなり、注文ミスや注文機会の損失などにつながります。従来システムではオーダーシステムのダウン対策が不十分だったのです。それが「湯~ランド」へとシステム変更してからは、オーダーシステムのストップはゼロとなっています。
「じつは『湯~ランド』を導入しないで、従来のシステムをアップグレードするという選択肢もありました。そうすればシステムを運用する私の手間も増えませんし、スタッフに新システムの使用方法を教える手間もありません。ただ新しいスタッフが入ってきたときに、どちらが「使いやすいか」「教えやすいか」と考えたときに、『湯~ランド』のほうが勝っていたんですね」
「湯~ランド」導入後は工数も従来システムの約70%程度へと減少。「現場のスタッフも働きやすくなっていると感じています」
実際の操作画面
今後の展開
リニューアルに向けて、さらなるシステムの活用を
今後の課題は全館の“キャッシュレス化”だと話します。
「『湯~ランド』導入後はバーコード付きリストバンドによる会計のキャッシュレス化を進めたのですが、自動販売機だけは除外していました。自動販売機もキャッシュレス化すれば売り上げが上がることは間違いありませんが、お子さんが勝手に使ってしまうトラブルを避けたのです。しかし近隣の温浴施設でも自動販売機のキャッシュレス化が実施されるようになっていますので、今後どうするべきかを検討している最中です」
2016年にはオープン20周年を迎えようとしている「かすかべ湯元温泉」様。「20年を経過してさまざまな箇所で古さは否めなくなっています。そこで温浴施設の目玉であるお風呂から始めて、徐々にリニューアルをしていきたいと考えています」
「湯~ランド」が豊富に有する他温浴施設への導入実績や様々なシステムとの連携ノウハウなどを活用することで、リニューアルに際してもNJCがサポートできる部分はたくさんありそうです。

かすかべ湯元温泉 副支配人 佐藤 修一 氏