ITトータルソリューション&サービス NJC 日本事務器株式会社

獨協大学 様

“獨協大学図書館”をシステム面で支えるNeoCILIUS。

獨協大学の学習・研究活動をトータルにサポートする知の創造拠点“天野貞祐記念館”。その中核施設である図書館では、Webサービス・業務を「NeoCILIUS」で運用。高度な蔵書検索や自動書庫との連携を実現しています。

導入の背景・経営上の課題

ITの進展にともない、システムによる利用者サービス向上を追求。

“語学の獨協”として、定評ある外国語教育や少人数教育を特色とする獨協大学では、勉強熱心な学生たちに知的活動の場を提供するため、図書館における蔵書や設備の充実を図るとともに、IT化を進めることで利用者サービスの向上を図ってきました。

同校が図書館業務システムの高度化に着手したのは、1998年11月。従来の図書館システムでは不十分だったOPAC(オンライン蔵書目録)を強化する目的で、図書館情報システム「CILIUS」を導入しました。CILIUSは、フランス語やドイツ語など多言語に対応し、分類・件名検索やブラウズ検索など多様な検索を実現していたことから、蔵書の4割弱を洋書が占める同校にとって利便性の高いシステムでした。その後、機能拡張やバージョンアップを図りながらCILIUSを使い続けてきたものの、インターネットの普及やIT技術の進展にともなって、システム刷新の必要性が生じてきました。

「日常的にインターネットやパソコンを使うことが当たり前という時代になりましたから、利用者のことを考えれば、蔵書検索だけでなく購入依頼や予約もオンラインでできるようなサービスが必要でした。また、検索そのものも、タイトルや著者名だけでなく、複合的な検索ができるようにしたいと考えました」と、図書館事務課長の羽田洋一氏は話します。

さらに、CILIUSは資料の発注・支払い・受入などの業務をトータルで管理する機能が不十分であったため、業務効率化の観点からも新たなシステムが望まれていました。こうした課題に応える新パッケージシステムとして2001年に導入したのが、「NeoCILIUS」でした。

獨協大学図書館入口写真

NJCを選択した理由

次世代OPACや自動書庫システムとの連携を実現。

CILIUSの後継にあたる「NeoCILIUS」では、図書館業務の一括管理が可能になったほか、新着案内や利用照会などの利用者向け機能を強化。加えて2007年には、利用者サービスの拡充を目的に全面リニューアルしました。

リニューアルにあたっては次世代OPACと呼ばれる、従来の図書館システムには見られなかったさまざまな利用者サービス機能を実現。従来の図書や雑誌に加え、一部の紀要論文については本文も掲載、またWebcat Plus(※)やAmazonなど、外部のデータベースへのリンクもできるようになりました。また、利用者ポータルサイト「MyLibrary」では、個人のプロフィール管理や貸出・予約状況照会、個人向けお知らせメール、投書など、機能の充実を図りました。

2007年4月、同校は創立40周年を記念して「天野貞祐記念館」を設立しました。外国語教育を支援するためのICZ(International Communication Zone)やPCサポートを行う教育支援室、教室、講堂などを備え、建物全体で学術情報とサービスを提供する、いわば“知の創造拠点”です。その中心的役割を担うのが、天野貞祐記念館内西側の1階から4階に位置する図書館です。

「新しい図書館では、各フロアに入口を設けて授業の前後に立ち寄りやすくしたほか、資料・閲覧席・カウンターの位置を各階でほぼ共通にするなど、使いやすさにこだわりました。蔵書は約83万冊あり、約半分が1階から3階の開架書架、残りが4階の自動書庫に配置されています。従って、自動書庫からの資料の出納がスムーズに行われるシステムである必要がありました」(羽田氏)

NJCは、NeoCILIUSのOPACと自動書庫システムを連携。利用者がOPAC画面からオンライン出庫請求を行うと、自動書庫に出庫の指示が送られ、蔵書が格納されているコンテナが自動的に1階のメインカウンターに運ばれるという仕組みを構築しました。

※Webcat Plus:国立情報学研究所(NII)が提供するデータベース。全国の大学図書館や国立国会図書館の所蔵目録、新刊書の書影・目次DB、古書店の在庫目録、電子書籍DBなどが統合されている。

自動書庫の写真

導入時の工夫や苦労など

大規模ガイダンスを実現するためアクセス集中の負荷を分散。

最近では、大学図書館を中心に「ラーニング・コモンズ」という考え方や取り組みが進んでいます。これは、従来のように静かに本を読んだり調べものをしたりするだけでなく、情報共有やディスカッションができる場を設けて、創造的・自立的な学習を支援する環境をつくろうというものです。

同校の新図書館もこの考えに基づき、パソコンを使える席やグループで利用できるテーブル、研究個室や共同学習室、リフレッシュルームなど、目的や用途に応じた多様なスペースを設置。まさに最先端の図書館の姿を体現しています。

「図書館のあり方が変わっていくなかで、私たち職員もさらに便利なサービスを追求していく必要があります。ですから、IT化できる業務はできるだけIT化して、レファレンスカウンターでの相談など利用者のサポートに注力したいのです」(羽田氏)

図書館では、図書館の使い方やOPACの操作方法を教えるにあたって、実際にパソコンを使う実習形式で150~200人規模のガイダンスを実施することがあります。これまでは、パソコンからサーバへのアクセスが同時に集中して、システムがスムーズに動かない可能性がありました。そこでNJCは、複数のOPAC用Webサーバとロードバランサーを使って検索処理の負荷を分散するシステムを構築。全国でも珍しい、150人以上の大規模ガイダンスを実現し、職員の業務効率化に貢献しています。

図書館内の写真

導入後の効果

オンライン投書で利用者の声を収集し、運用上の改善に活用。

新図書館がオープンして間もなく、利用者ポータルサイト「MyLibrary」の登録者が飛躍的に増加しました。直接のきっかけは、自動書庫で出庫請求をするために登録する必要があったことですが、利用者が増えるにつれて、MyLibraryのさまざまな機能が活発に利用されるようになってきました。

その1つが、「オンライン投書」です。NeoCILIUSでは、図書館に対する要望や意見を利用者がMyLibraryから投書することができ、それに対して図書館が回答します。返信内容は利用者のMyLibraryに届くだけでなく匿名で図書館サイト上に公開されるため、利用者は図書館運営に積極的に関われるようになり、図書館は利用者の声を収集しやすくなりました。

「以前にも、紙で投書してもらう『投書箱』はあったのですが、件数はそれほど多くなく、また回答も図書館内の掲示板に貼りだして見てもらうしかありませんでした。現在はPCがあればどこからでも投書ができ、回答を見ることができます。件数も年間数十件が寄せられるようになり、設備の改善や開館時間の延長など、サービス向上につながったことも多々あります」(羽田氏)

こうした結果、新図書館の利用者は旧図書館に比べて倍増し、現在では年間70万人を超えています。

OPAC画面写真

今後の展開

NeoCILIUSの機能を使いこなし、さらに便利なシステムへ。

さらなるサービス拡充に向けて、「まずはNeoCILIUSの機能を使いこなしたい」と羽田氏は語ります。

「今はまだ利用していない機能、たとえば、MyLibraryで貸出延長の手続きや、雑誌データへのアクセスを向上させる『ジャーナルAtoZ』という機能もぜひ活用していきたいですし、学生の利便性を考えて携帯電話からもアクセスできるようにしたいと考えています。NeoCILIUSはとても機能が多いので、NJCから『こうした使い方ができますよ』といった提案を期待しています」(羽田氏)

また、本格的な普及が予想される電子書籍への取り組みも重要なテーマの1つです。

「現時点では、まだ不透明な部分も多いのですが、今後は、国内での電子書籍のプラットフォームが確立し、たとえばiPadやキンドルといった端末で電子書籍が閲覧できるような環境が当たり前になっていくことは容易に想像できます。図書館や図書館システムにおいても、こういった電子書籍への対応が必須になっていくことは間違いないでしょう。NJCには、パートナーとして、これからの図書館を俯瞰したシステムのあり方を一緒に考え、提案してほしいと考えています」(羽田氏)

図書館内の写真

プロフィール

獨協大学様

所在地 埼玉県草加市学園町1-1
設立 1964年
学部 外国語学部、国際教養学部、経済学部、法学部
学生数 9,191名(2010年5月現在)

獨協大学図書館

年間来館者 約70万人
延べ床面積 1万1,555平方メートル
所蔵資料 図書 約83万冊/継続雑誌 約3,000タイトル

1883年の「獨逸(ドイツ)学協会学校」開校に端を発し、外国語教育と国際交流の伝統と歴史を受け継ぎながら真の国際人を輩出し続けている獨協大学様。その建学の理念である「大学は学問を通じての人間形成の場である」を具現化するため、“知の創造拠点”として2007年に設立されたのが「天野貞祐記念館」です。約83万冊の蔵書をもつ図書館を中心に、教室や講堂、多言語・異文化コミュニケーションゾーンなどを設け、学生や研究者を支援しています。また、この天野貞祐記念館のほかにも学習に必要な施設をキャンパス内にそろえ、全学生が4年間1つの環境で学べる“オールインキャンパス”を実現しています。
獨協大学図書館外観写真
獨協大学図書館事務課 課長 羽田洋一様の写真

獨協大学図書館事務課
課長 羽田洋一様




獨協大学様 事例(3,563KB)

 

※本事例中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞等は、閲覧時に変更されている可能性があることをご了承ください。

ページトップへ