ITトータルソリューション&サービス NJC 日本事務器株式会社

社団法人江戸川区医師会 医療検査センター 様

短時間で特定保健指導を実現し、
メタボ予備軍の削減に貢献。

特定保健指導支援システム『HealthcareMaster』で特定健診と問診の結果からスピーディに階層化。メタボリックシンドロームの改善をサポートし地域住民の生活習慣病予防に貢献しています。

導入の背景・経営上の課題

同日の特定健診と特定保健指導で受診率向上を図る。

1947(昭和22)年に“地域医師の集団”として設立され、60年間以上にわたり地域の人々の健康を支えている社団法人江戸川区医師会様。その事業の1つであり、各種の健康診断や臨床検査を実施する「医療検査センター」(1970年開設)では、健診情報のシステム化を積極的に進めてきました。

同センターとNJCとの出会いも、健診システムがきっかけでした。従来の健診システムは不具合が多く、運用にかかる手間やコストが負担となっていたことから、NJCが総合健康管理システム『HI-NET/21』を提案。健診業務とシステム運用の効率化を実現しました。

そうしたなか、2008年4月に、厚生労働省が国民の生活習慣病予防や医療費削減を目的とした健診制度を新設。40歳以上の医療保険加入者(国保・健保など)を対象にメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の早期発見や改善をめざす「特定健康診査」「特定保健指導」です。

同センターでも、この新しい健診に取り組むことにしたものの、実施にあたって最も重視したのは「特定健診と特定保健指導を同日に行う」ことでした。その理由を同センター事務長の大出昇氏が説明します。

「仮に特定健診の数日後に特定保健指導を行うとしたら、受診者は恐らく1割以下に減るでしょう。多くの方に受診してもらうためには、健診から指導までを同日に行う必要があります。当然、システムについても、健診から指導までの時間をいかに短縮できるかが重要でした」(大出氏)

NJCを選択した理由

迅速な「階層化」をはじめとする充実の機能を評価。

医療検査センターは、2007年9月から特定保健指導に向けたシステムについて検討を開始し、4社から提案を募りました。NJCが提案した『HealthcareMaster』の評価について、同センターで特定保健指導の業務を統括する対人検査課の春田隆昌課長は次のように振り返ります。

「私たちが求めたのは、健診とアセスメント(問診)のデータをもとに特定保健指導対象者を選定し、リスクの高さによって3段階に分ける『階層化』を迅速に処理することでした。NJCの『HealthcareMaster』はこの要求をクリアしていましたし、食事や運動の指導メニューも他社に比べてきめ細かく、充実していました」(春田氏)

このほかにも『HealthcareMaster』には、国立健康・栄養研究所の国際産学共同研究チームと共同開発した信頼性の高い評価ロジックを採用している、わかりやすい画面表示で受診者に説明しやすい、指導スケジュール作成の効率化が図れる、といったさまざまな特長があります。

また、大出氏は『HI-NET/21』の実績も大きかったと話します。「NJCのサポート体制を信頼し、安心して任せられると思いました」(大出氏)。これらの理由から、2007年12月に『HealthcareMaster』の導入が決定しました。

導入時の工夫や苦労など

特定保健指導スタートに向けた準備の手間を軽減。

特定健診や特定保健指導は全く新しい制度であり、同センターにとっても初めての業務です。しかも、同センターは両方を同日に実施するために、採血などを含む健診結果を40分以内に出すという目標を掲げました。

そのため、開始までに準備すべきことはシステム導入にとどまりません。受付から健診、保健指導までのフローをどうするか、受診者をどのように誘導するか、スタッフをいかに確保するか…など、取り組むべきテーマは山積していました。

「ですから、システムにあまり手間や時間をかける余裕はありませんでした。しかし、『HealthcareMaster』は『HI-NET/21』とのデータ連携もスムーズで、導入に関する苦労はほとんどなかったと思います」(春田氏)

こうしてシステム導入が進み、2008年3月末からは、特定保健指導スタッフの研修を開始。実際にシステムを操作した印象を「使いやすいと感じる点が多かった」と話されるのは、保健指導係の逸見幸子氏です。

「たとえば、画面を受診者と一緒に見て、視覚に訴えながら指導できるのは便利ですし、指導は数カ月にわたって継続しますから、経年変化をつぶさに比較できるのも優れた機能だと感じました」(逸見氏)

導入後の効果

約2年間の特定保健指導効果でメタボ対象者が減少。

約2カ月間にわたり、各スタッフはシステム操作に加えて特定保健指導の知識習得に努め、2008年6月、同センターでの特定健診と特定保健指導がスタートしました。

『HealthcareMaster』を活用した最大のメリットは、「やはり検体検査処理とデータ処理の早さにある」と春田氏は話します。「現在、特定健診受付から階層化までおよそ40分と、ほぼ目標どおりです。受診者にとってもそれだけ待ち時間が短くて済みますから、医療サービスの向上にもつながります」(春田氏)

同センターの2008年度の特定健診受診者は2万2,700人で特定保健指導対象者は20%、2009年度の特定健診受診者は2010年2月末現在約2万人で、特定保健指導対象者は16.9%でした。2008年度と2009年度を特定保健指導対象者の割合で比較すると3.1ポイント減り、これを指導対象者数に換算すると18%減少したことになります。

「一概には言い切れませんが、こうした変化が表れた背景の1つとして、特定保健指導の効果もあるのではないかと考えています。今後も指導を継続していくことで、国が政策目標としている2015年までのメタボ予備群25%削減も夢ではないかもしれません」(大出氏)

今後の展開

受診者への支援強化に向けた取り組みを推進。

「従来の健診では、結果を見ても何を改善すべきかわからなかった、そういう方々のきっかけになっているという実感はありますね。当センターで特定保健指導を受けた方からも『昔の洋服が着られるようになった』『体を動かすのが楽しい』といった声を数多くいただいています」(逸見氏)

今後、受診者への支援をさらに強化していくため、同センターでは情報管理・活用の高度化に取り組んでいます。その1つが指導データの統計化です。

「『HealthcareMaster』に蓄積したデータをさまざまな視点で分析・統計したいと考えています。自治体への報告などに活用するのはもちろん、私たちにとっても、受診者の変化や指導の成果を簡単に把握できるようになれば、今後の業務に役立てられると思います。NJCには、統計データや資料の作り込みについての協力を期待します」(春田氏)

さらに同センターでは、現状の個別面談に加えて、グループ支援や勤務時間外の電話支援といったサービスの拡充も検討しています。

「これらを実現するためには体制面や運営面の充実が不可欠ですが、これからも区民の健康を支えながらより良い医療サービスを提供していくため、さらに効果的な特定保健指導をめざしていきます」(大出氏)

プロフィール

社団法人江戸川区医師会様

所在地 東京都江戸川区中央4-24-14
(医療検査センター 東京都江戸川区船堀4-1-1)
創業 昭和22年12月8日
業務内容 各種健康診査、各種臨床検査、准看護師養成、訪問看護、ケアプランの作成、介護保険マネジメント事業、ケアマネジャー支援事業、内科・小児科の夜間急病診療、内科・小児科・眼科・耳鼻科・産婦人科の休日急病診療など。

医療検査センターをはじめ、夜間急病診療所、看護高等専修学校、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所、地域包括支援センターなどを運営する社団法人江戸川区医師会様。区民や行政と協力・連携しながら、地域住民の健康増進と福祉の向上を図っています。


江戸川区医師会医療検査センター
事務長
大出 昇(おおいで のぼる)様

江戸川区医師会医療検査センター
対人検査課課長
春田 隆昌(はるた りゅうしょう)様

江戸川区医師会医療検査センター
保健指導係
逸見 幸子(へんみ さちこ)様

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